公園トイレ・公園施設等のデザイン・設計・施工
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点検の種類について


遊具の点検には、「初期点検」、「日常点検」、「定期点検」、「精密点検」があり、
このうち「定期点検」と「精密点検」を承っています。

■初期点検
供用後に初期の動作性能確認のため、製造・施工者が行う点検です。
■日常点検
施設管理者が主に巡視(目視、触手、聴音)などにより、遊具に異常等がないか調べるために日常業務の中で行う点検です。

定期点検

専門技術者が公園施設の現状を目視、触手、聴音、打音、揺動、あるいは点検器具や測定器具を使用して、一定期間(年一回以上)ごとに行う点検です。特に遊具については、部材の摩耗状況や変形、経年劣化などについて確認する「劣化診断」と、「JPFA-SP-S:2014」に基づいて安全規準項目を確認する「規準診断」を行い、その診断結果の組み合わせにより総合的な機能判定を行います。
■規準診断(点検器具)
子どもが自分の体格を意識せずに通り抜けようとした場合、頭部や胴体の挟み込みが発生しないように開口部は胴体が入らない構造となっているか、
胴体が入る場合は頭部が通り抜ける構造となってるか等様々な危険を想定した点検を行います。

頭部および胴体が入らない構造
(通り抜けさせない開口部)

頭部および胴体が通り抜ける構造
(通り抜けさせる開口部)

指を挟み込む危険のある隙間をチェック

■劣化診断
劣化診断では、遊具及び施設の部材が腐食・腐朽・破損していないか、ブランコのチェーンや回転軸などの金属部品が摩耗していないか等、部材・部品の劣化状態を調査致します。

木製柱の地際の腐朽を指摘

ブランコ吊り金具の摩耗を指摘

滑り台側面の腐食を指摘

精密点検

定期点検などにより、公園施設に外観点検だけでは判らない変状や異常を発見した場合に必要に応じて専門技術者が分解作業や測定機器を使用して詳細に行う点検です。
信建工業では「JPFA落下衝撃測定器」を使用した精密点検を行っております。
他にも通常では中が確認できないブランコのベアリングやロープウェイの滑車等の分解検査などを行っております。

※「高難度系遊具」や「大可動系遊具」は落下のリスクが高く、特に設置面の衝撃吸収性能に配慮が必要な為、定期点検の際に落下衝撃測定器による測定をを行う必要があります。
・高難度系遊具:足元と掴む箇所が共に不安定で使用に運動能力やバランス能力が要求される遊具
・大可動系遊具:可動する範囲が大きく、容易に利用者が制御出来ない状態になるものや三次元的な動き(揺れながら回転するなど)をする大型の可動遊具

■落下衝撃測定器による診断
(一社)日本公園施設業協会と長野県工業技術センターの共同開発によって開発されたポータブル型落下衝撃測定器は、公園などの遊具設置箇所周辺の安全性を確認するため、遊具からの落下時の衝撃の大きさを測定することができます。
センサー、電源、計算装置、記憶装置、表示部が内蔵されており、携帯性に優れているのが特徴です。

落下衝撃測定器本体

落下衝撃測定 作業状況

上記点検による診断結果の総合的な機能判定を行い、書類を提出します。